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講 座
第
古 文
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■要点のまとめ■◇古文の基 き礎 そ知識⑴ 歴史的かなづかい① 語頭以外の﹁は・ひ・ふ・へ・ほ
﹂/
﹁わ・い・う・え・お﹂② ﹁ア段の音+ウ﹂﹁イ段の音+ウ﹂﹁エ段の音+ウ﹂
/﹁オ段+ウ﹂﹁イ段+ュウ﹂﹁イ段+ョウ﹂③ ﹁ぢ・づ・む・くわ・ぐわ・ゐ・ゑ﹂
/﹁じ・ず・ん・か・が・い・え﹂⑵ 古語① 現代では使われていない言葉例 い
と/
とても げ
に/
なるほど② 現代とは意味が異なる言葉例 をか
し/
趣 おもむきがある うつく
し/
かわいらしい
◇古文の読み方⑴ 省略されている助詞を補いながら読む。 古文では﹁が﹂﹁は﹂﹁を﹂などの助詞が省略されていることが多いので、助詞を補いながら読むようにする。⑵ 主語を押 おさえながら読む。 主語を表す助詞﹁が﹂﹁は﹂の省略や、主語を表す助詞﹁の﹂などに注意して、だれの動作なのかを押さえながら読むようにする。⑶ 会話文に気をつける。 話し言葉の終わりは﹁∼と︵いふ︶﹂などという形になっていることが多いので、引用を表す﹁と﹂に着目して会話文をとらえる。 三字・四字熟語⑴ 次の 線部を漢字に書き直しなさい。
① 締 しめ切 きりの期日をのばす。
② 青いかんばんが目印だ。
③ 彼 かれはどきょうがある。
④ じょうぎで測る。
⑤ これはきちょうな石だ。
⑥ ほうがん紙を使って書く。 ⑵ 次の三字熟語と同じ組み立てのものをあとから選びなさい。① 論説文② 雪月花③ 超 ちょう一流ア 初対面 イ 天地人ウ 政治学①︵︶ ②︵︶ ③︵︶⑶ 次の二字熟語を組み合わせてできる四字熟語を
四 ・つ ・
答えなさい。公明 慎 しん重 ちょう 意味無実 心機 無根未 み聞 もん 深長 有名一転 正大 終始︵︶︵︶︵︶︵︶
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5
次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。 豊 ぶ前 ぜんの国の住人、太郎入道といふものありけり。男なりける時、つねに猿 さるを射けり。ある日山を過ぐるに、大猿ありければ、木に追ひのぼせて射たりけるほどに、あやまたずかせぎに射てけり。すでに木より落ちんとしけるが、なにとやらん物を木のまたに置くやうにするを見れば、Aなりけり。おのが傷を負ひて土に落ちむとすれば、子猿を負ひたるを助けんとて、木のまたに据 すゑむとしけるなり。子猿は又 また、母につきて離 はなれじとしけり。かくたびたびすれども、なほ子猿つきければB地に落ちにけり。それよりながく、猿を射ることをばとどめてけり。︵橘成 なり季 すえ﹃古 こ今 こん著 ちょ聞 もん集 じゅう﹄︶*1男なりける時=まだ出家していない時。*2かせぎ=木のまた。
問一 線a∼cを現代かなづかいに直してすべてひらがなで書きなさい。
a b c
問二 Aにあてはまる言葉を文中から漢字二字で書き抜 ぬきなさい。
問三 線①﹁助けん﹂とありますが、だれ︵何︶が助けようとしたのですか。最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア 太郎入道 イ 子猿ウ 大猿 エ 作
者
問四 線②﹁離れじとしけり﹂の現代語訳として最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。
1
a*1
*2
①b
②c
③
たちばなの ア 離れようとしたイ 離れまいとしたウ 離れてじっとしていたエ 離れてもすぐもどった
問五 Bにあてはまる言葉として最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア 大猿のみイ 子猿のみウ もろともにエ 我とともに 問六 線③﹁それよりながく、猿を射ることをばとどめてけり﹂とありますが、それはなぜだと考えられますか。最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア 一度に二匹 ひきもの猿を手に入れたので、当分の間狩りをする必要がなくなったから。イ 母猿と子猿の情愛に強く心をうたれ、今まで自分がしてきたことを反省したから。ウ 子猿を助けることもできずに矢を受けて死んでしまった母猿の恨 うらみがこわかったから。エ まもなく出家する身であったのに、猿を助けられなかったことにひどく心を痛めたから。オ 出家を志す身でありながら猿を殺してしまったことを人にとがめられたから。
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練
習 問
題
5
5
次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。 みちのくの中にも、このあたりはなべて雪降る国なれば弥 やよひ生のはじめもまだ消えがてにはべる雪の、にはかに月の中のほどより、見るがうちに消えわたりたれば、まづ梅の咲 さき出 いでたる、うれし。そもそも長 なが月 つきばかりより、雪 ゆき嵐 あらしの絶ゆるひまなく打ち続きてしぐるるに、このころとなれば、ただよき日のみ続きて風も吹 ふかず、いとのどけく打ち霞 かすむばかりなるは、これらの国 くに柄 がらなり。さて柳 やなぎもいと浅 あさ黄 ぎしてもえ出でたるに、赤き梅も八 や重 への白きも咲き出づるに、しでこぶしぞ多く咲ける。この花をばこれらの国には田 た打 うち桜 ざくらと言ふなり。この木の咲くを見て田を打ちかへす時来ぬとすれば、しかこそ言へ
。
︵建 たけ部 べの綾 あや足 たり﹃折々草﹄︶ *1消えがてにはべる=消えないで残っている。 *2浅黄して=薄 うすく青みがかって。 *3しでこぶし=コブシの一種。モクレン科の落葉樹。
問一 線a﹁弥生﹂、b﹁長月﹂はそれぞれ旧 きゅう暦 れきの何月のことですか。
a b
問二 線①﹁にはかに﹂の意味として最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア しだいに イ まばらにウ 急に エ 逆
に 問三 線②﹁見るがうちに消えわたりたれば﹂とありますが、何が消えるのですか。文中から一字で書き抜 ぬきなさい
。
1
a
*1①②
b
③
*2
*3④ 問四 線③﹁このころ﹂とはいつごろですか。最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア 弥生の初 しょ旬 じゅん イ 弥生の中旬ウ 長月の初旬 エ 長月の中
旬
問五 線④﹁この花をばこれらの国には田打桜と言ふなり﹂とありますが、﹁しでこぶし﹂をこの国で﹁田打桜﹂と言うのはなぜですか。それを説明した次の文のにあてはまる言葉を、現代語で十字以上十五字以内で書きなさい。 この国では、﹁しでこぶし﹂の花が咲くのを見て、人々はから。
次の古文と現代語訳を読んで、あとの問いに答えなさい。︹古文︺ かむなは小さき貝を好む。これ身知れるによりてなり。みさごは荒 あら磯 いそ
にゐる。すなはち、人をおそるるがゆゑなり。われまたかくのごとし
。
身を知り、世を知れれば、願はず、わしらず。ただしづかなるを望みとし、憂 うれへなきをたのしみとす。すべて世の人のすみかをつくるならひ、必ずしも、身のためにせず。あるいは妻子・眷 けん族 ぞくのためにつくり、あるいは新 しん昵 ぢつ、朋 ほう友 いうのためにつくる。あるいは主君・師 し匠 しやう、および財宝・牛馬のためにさへこれをつくる。われ、今、身のためにむすべり。人のためにつくらず。ゆゑいかんとなれば、今の世のならひ、この身のありさ
2
①*1
ab
②③
c
④
⑤⑥
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10 5
10
ま、ともなふべき人もなく、たのむべき奴 やつこもなし。たとひ、ひろくつくれりとも、誰 たれを宿し、誰をか据 すゑん
。
︵鴨 かもの長 ちょう明 めい﹃方 ほう丈 じょう記 き﹄︶︹現代語訳︺ やどかりは小さな貝を好んでその中に住む。これはを知っているからである。みさごは波の荒 あらい岸 がん壁 ぺきに住んでいる。そのわけはつまり、人間を恐 おそれるためである。自分もまた、このようなやどかりや、みさごと同様である。を知り、世の中︵のはかなさ︶を知っているので、何も願わず、あくせくしない。ただ静かなのを望みとし、心配のないことを楽しみとしている。だいたい、世間の人が住居を作るならわしでは、必ずしものために作っていない。ある時は、妻子や従者のために作り、ある時は、親しい人や仲のよい友のために作っている。またある時は、主君や師匠のため、それから財宝や牛馬のためにさえ家を作る
。
︵しかし︶私は、今、のために作った。他人のために作ったのではない。︵ A ︶、今の世の中の習 しゅう俗 ぞくや、自分の境 きょう遇 ぐう︵を考えると︶、いっしょに暮さなければならない家族もなく、頼 たよりにできる召 めし使いもいない。たとえ、広く作ったとしても、誰 だれを泊 とめ、︵ B ︶。 *1みさご=海辺に住む大型の鳥。
問一 線a∼cを現代かなづかいに直し、ひらがなで書きなさい。
a b c
問二 線①・②の﹁身﹂は、ともに同じ意味を表しています。その意味として最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア とりえ イ 心の中ウ 身のほど エ 体の大き
さ
問三 線③﹁しづかなるを望みとし﹂は対 つい句 く表現の一部を成してい ます。これと対になっている部分を古文中から書き抜きなさい。
問四 線④・⑥の﹁身﹂は、ともに同じ意味を表しています。その意味として最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア 体の健康 イ 本来の目的ウ 身より エ 自分自
身
問五 線⑤﹁これ﹂の指している内容を古文中から五字以内で書き抜きなさい
。
問六 ︵ A ︶にあてはまる現代語訳として最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア なぜかというとイ 事情が思わしくないのでウ 人に貸そうと思うのだがエ ただ良くないと言ってしまえ
ば 問七 ︵ B ︶にあてはまる現代語訳として最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア 誰を召し使いとして雇 やとえばいいのだろうイ 誰を拒 きょ絶 ぜつするべきかわからないウ 誰かを家に呼びたいものだエ 誰を住まわせようか、そのような人はいな
い
問八 この文章に現代語で題をつけるとして最も適当なものを次のうちから選び、記号で答えなさい。ア 自分のための家 イ 生活の手本となる動物ウ さまざまな家 エ 世の中の習
俗